ハンディターミナルで位置検知「 モバイルロケーション」

主な用途

  • 工場・倉庫内でハンディターミナルを携帯される作業スタッフの作業場所・時間・周回経路等の管理。
  • 工程管理上の目標値と実際値の把握
  • 危険領域への立ち入り防止  等

スマートロケーションとモバイルロケーション

位置検知の方法としては、基本はどちらも同じ手法です。

BLE専用レシーバーで各ロケーションのゾーンを設定して、移動するBLEビーコンを受信して判定するのか、各ロケーションに固定したBLEビーコンの電波を、業務用スマホで受信して判定するのかの違いです。

スマートロケーション

位置判定対象(ひと・もの・車両等)にビーコンを取り付け(携帯し)各ロケーションに設置されたBLE専用レシーバー(ゲートウェイ)がビーコンから発信される情報を受信し位置判定をする。

 

モバイルロケーション

位置判定対象(人)が携帯するハンディターミナルが各ロケーションに設置されたBLEビーコンが発信する情報を受信し位置判定をする。



モバイルロケーションの特徴

  • 従来の専用IOTゲートウェイの代わりにハンディターミナルがBLEビーコンのレシーバーになります。
  • 検証が容易に実施できる。(短期間・低コスト)
  • 電源工事・ネットワーク工事など不要
  • データロギングからリアルタイムモニター機能、レポーティング機能まで装備
  • カスタマイズも短期間で可能
  • クラウドサービス、オンプレミス構築が可能
  • 上位(他)システムとの連携
  • 適切なBLEビーコンの提供

モバイルロケーションの処理フロー

 BLEビーコン

 

ビーコンID(ロケーション識別情報)とタイムスタンプ情報をアドバタイズします。

 

 

ハンディターミナル(レシーバー)

 

ビーコンから情報を受信し予め設定された「送信間隔」でサーバーに送信する。

 

モバイルロケーション

 

レシーバーから受信した情報を精査(整合性チェック)しロギング情報として格納します。

格納されたロギングデータを加工しレポーティング処理を実施します。

 


ハンディターミナル用アプリ ”Mobile Gateway”

ゲートウェイアプリの設定項目

  • 受信するBLEビーコンをUUIDで設定可能
  • 受信データの送信先を設定
  • 送信する値を平均値・最大値・最小値から選択
  • サーバーへ送信する間隔を選択(1~60秒)
  • RSSIのしきい値を入力
  • 必要に応じて設定を初期化可能

パラメーターの初期設定

項目 設定内容(デフォルト)
UUID UUID値
送信先

サーバ URL

送信タイプ 平均値/最高値/裁定値
送信間隔値

3秒/10秒/30秒/60秒

RSSI閾値 最低RSSi値

スマートロケーションvsモバイルロケーション比較表

 項  目    スマートロケーション     モバイルロケーション
 レシーバー BLE専用レシーバー(ゲートウェイ)

業務用スマホ(Android OS)

レシーバーの運用タイプ 各ロケーションに必要数を固定設置 業務用スマホ/スマートデバイスにGateWayアプリを常駐。バックグランドで常時稼働。
BLEビーコンの運用方法 ひとが携帯/ものに貼付 各ロケーション(エリア/ゾーン)に必要数を固定設置
位置検知の方法

エリア/ゾーン/近接・通過検知

 同左
検知対象

ひと・もの(機器や車両)BLEビーコンを取り付けられる状態であれば検知が可能。

基本的にはスマートデバイスを携帯する人が対象となります。

長所

BLE専用レシーバーを採用しているのでBLE受信精度(スキャンレート)は高い。

レシーバーは外部電源から供給される為、停電時以外は給電の必要はない。

 

 

 

ロケーション設置用のビーコンの価格が専用レシーバーと比較して安価であり電源・ネットワーク工事が不要。ゾーン検知を細かくしたり、増設する事が容易。設置場所も工作機、棚面など目的に合わせて設置が容易である。

 

 

短所

電源やネットワーク工事にコストが掛かる・一度設置すると場所移動が難しい。

 

 

ビーコンを絶えず受信するためスマホの充電が定期的に必要・業務用スマートデバイスを推奨(2日間程度)

業務用スマホによりBLEスキャンレートにバラつきがある為検証が必要。

設置イメージ(スマートロケーションvs モバイルロケーション)

スマートロケーション

  • 人がBLEビーコンを携帯
  • 天井等に設置された専用レシーバーがビーコンを受信し位置検知

モバイルロケーション

  • BLEビーコンを対象ロケーション(棚)に設置
  • 人が携帯するハンディターミナルがビーコンを受信し位置検知

モバイルロケーション対応機種(ハンディターミナル)

ゼブラ・テクノロジーズの業務用スマホTC21/TC26

AIDS(自動認識システム)のグローバル・リーディング企業のZebra Technology 社が提供する産業用タッチコンピュータ(TC)シリーズ。

中小企業から大企業までコストパフォーマンスを重視した製品ラインナップ。

 

対応機種

TC-20(Android 7.0)

TC-21/26(Android10)

その他


日本市場で圧倒的なシェアを誇るキーエンスが待ちに待ったAndroid搭載ハンディターミナルBT-A500.

卓越したスキャン機能とAndroid搭載でハンディターミナルの利用分野を拡大する。

 

対応機種

BT-A500(Android10)

 


モバイルロケーション対応機種(BLEビーコン)

よく利用されているBLEビーコン

BLE-TM511

IP67対応加速度センサー付きマルチアドバタイズBLEビーコン。

BLE-TM541

大容量バッテリータイプのマルチアドバタイズBLEビーコン。

BLE-TM500

マルチアドバタイズBLEビーコン。


バリューテクノロジーズ株式会社

〒135-0064

東京都江東区青海2−5−10

東京テレコムセンタービル東棟14階

What is new

  • 2023年1月  BLEビーコンを利用したドア/ ゲート入退場システムリリース
  • 2022年6月  BLEスマートロケーションV3.0 リリース
  • 2021年5月  BLEモバイルロケーション リリース
  • 2020年7月  カード型BLEビーコン CAD-825 リリース
  • 2019年5月  BLEスマートロケーションV1.0リリース
  • 2018年10月   BLEスマートエンバイロメント リリース
  • 2018年5月  BLEスマートオフィス リリース
  • 2018年1月  圧力センサービーコン  SSS-825リリース