BLEソリューションとDX戦略

BLEビーコンを利用したDX戦略
BLEビーコンとDX戦略

 

企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)戦略とは、IoTやAIなどのデジタル技術を活用し、従来のビジネスモデルや業務プロセスを刷新して組織の競争力や価値を高める取り組みのことです。多くの企業ではすでに「業務の見える化」から「業務のデジタル化・標準化」へと進んでいますが、定型業務に比べて非定型業務の対応は遅れがちで、そのギャップ解消に取り組む企業も少なくありません。BLE(Bluetooth Low Energy)ビーコンは、超省電力かつ低コストで多様なセンシング機能を実現できるデバイスで、人や資産に取り付けることで位置情報をリアルタイムに取得し、業務プロセスの可視化や最適化に役立ちます。弊社では容易な導入を念頭にBLEビーコンからゲートウェイ(受信機アプリ)、BLEロケーションシステムをワンストップソリューション(BLEソリューション)としてご提供いたします。ソリューション検証は弊社 Value-IoT クラウドサービス評価版をご利用して頂きます様お願い致します。

 

 

 

 

BLEソリューション仕組み

     BLEビーコン          受信機              BLEソリューション
データを送信(アドバタイズ)  ビーコン情報を受信(スキャン)  GWからビーコン情報収集  整合性チェック/位置判定 

各種識別情報を送信

データ編集後サーバーに送信 各種ログ情報格納 各種レポーティング生成

CAD-825/SSS-825/その他

IoTゲートウェイ

BLEスマートロケーション

SSS-825/CAD-825(取り付け)

スキャナー、ハンディターミナル等

BLEモバイルロケーション

SSS-825P(圧力センサー付き)

 

BLEスマートオフィス

BLEビーコンって何?

BLEビーコンはBLEBluetooth Low Energy)技術を利用して一定の間隔でデジタル信号(識別情報)にタイムスタンプ情報を加えて送信する小型デバイス。これらの信号はスマホ、タブレット、IoTゲートウェイなどの受信機で受信され様々なアプリケーションで利用されます。

【 BLEビーコンの特長 】

 

超低消費電力タイプで長期間(数カ月~数年)稼働可能。

・ 安価で導入設置が容易

・ 電波到達距離は100m程度(環境による)

・ 電波発信間隔は100ms~2,000ms程度

・ 複数のデバイスと同時接続が可能

・ バッテリー容量は様々(要件に合わせる必要がある)

・ 電池残量管理が可能な方が良い

・ データフォーマット(iBeacon/EddyStone等)

・ アンテナはパターンアンテナを推奨

・ センサーチップ(温度・加速度など)搭載

 

 

用途別に様々なBLEビーコンが販売されてます。

BLEビーコンは様々な製品が販売されていますのでそれぞれの用途に合った線品を選択する事が可能です。

  • 人が携帯するのかモノ(アセット)に取付けるか
  • モノの場合はその大きさに合うサイズ
  • ライフサイクルに合う電池容量
  • 電池交換の容易性
  • 必要なセンサー(温度・湿度、その他のセンサー)
  • 必要な防塵・防水性と耐久性
  • データフォーマット(iBeacon/EddyStone/--)
  • 保証期間(業務用であれば3カ月以上)
  • 各種設定作業を含めた費用

などが比較項目になるかと思いますが事前評価が重要です。

CAD-825 がロケーションシステムで25,000枚稼働

 

2021年から販売開始したCAD-825 Smart ID Cardの出荷数が25,000枚を 突破致しました。Smart ID CARD内に普段携帯される入館証や社員証などのICカードをスライド式にフォールド出来ますので自宅に置き忘れたりする事も避けられます。

弊社ソリューションのBLEスマートロケーションご採用のお客様で社員様に携帯して頂くBLEビーコンに関しては粗CAD-825をご利用して頂いており独自の用途も増えております。

 

既にご利用のお客様向けに2026年早々お得な値段でお買換えして頂くキャンペーンを御用意しております。

 

 

BLEビーコン用途別利用数(イメージ)

BLEビーコンは2014年にApple社がリリースした近接距離通信規格「ibeacon」により小売店の販促ツール(商品情報、クーポン、空席情報など)や駅内、観光地、展示会場、博物館などでの屋内ナビゲーションシステムとして大量に出荷されました。片やIoT(Internet of Thing)導入の機運の一環としてBLEビーコンに各種センサーを搭載させ温度湿度などのリモート・モニタリングや企業内、公共施設などの椅子、チェアに着座センサー付きBLEビーコンを搭載し着座管理を自動化したりする事が可能となりました。最近では企業においても業務の見える化や改善を目的としてBLEビーコンを社員様に携帯させ入退場管理から所在管理などを自動化し安全対策や効率化を目指してBLEビーコンを利用する機運が高まって来ました。

 

 

BLE ソリューション導入例

加速度センサービーコンを利用した接客指示システム

大手小売業様(スーパーマーケット)  加速度センサービーコン+BLEスマートオフィス

【課題】特設売り場に約300商品を陳列し毎日一定時間販売員を待機させているがお客様が来店しない時間に待機する無駄と販売員のモチベーションの低下を考慮したシステムを構築したい。

【導入システムと効果】展示商品にモーションセンサー付きBLEビーコンを設置し、お客様が来場して展示品を試着したり手に取った際にモーションセンサーが反応して電波信号を発信。その信号を受け取り、異なるフロアにいる販売員の電話に接客指示を通知する仕組みを構築しました。これにより、販売員への適切な接客タイミングを通知し、販売力を向上させました。

BLE着座センサービーコンで会議室管理

一般オフィス(会議室)  圧力センサービーコン+BLEスマートオフィス

【課題】オフィスにおける会議室は会議室予約システムで管理しているが現場からは常に予約が困難(不足)とのクレームがある。実際にどの程度の利用率かを計測し適切な会議室を再構築したい。

【導入システム】会議室の座席に着座センサービーコンを取り付けクラウド版「BLEスマート・オフィス」を2カ月間稼働し各会議室の利用時間、利用人数等のデータ収集と予約システムを照らして会議室稼働率を分析した。結論的には大・中・小会議室の再構築を行い無駄を最小化した。

BLEビーコン 作業時間管理

製造業様(業務用分電盤)  CAD-825  Smart ID CARD  +  BLEスマートロケーション

【課題】生産管理及び工程管理上では各工程毎の目標時間が設定されているが緊急時に各工程時間の見直しを行う事で仕掛工数を短縮したい場合などの対応を標準化したい。

【導入システム】作業スタッフ様にBLEビーコンを携帯して頂き作業場での実作業時間と生産管理(工程管理)上の各工程作業の目標(予定)時間との差(Gap)を見える化し作業スタッフの作業スケジュールの変更等をリアルタイムに行う事が可能となった。

BLEビーコン 安全対策

製造業様  CAD-825 カード型ビーコン + BLEスマートロケーション

【課題】完全防護服で作業する危険なエリアもある製造工程内での作業スタッフ様の入退出時間、作業ゾーン、作業時間などが自己申告ベースであった。又、夏には熱中症になるケースもあり緊急時には作業スタッフから管制室にコール信号を送信する手段が必要。

【導入システム】作業スタッフ様にコールボタン機能付きカード型BLEビーコンを携帯して頂き工場棟への入退場管理、所在管理、作業時間のモニタリングを見守りシステムとして構築。現場と管制室とのコミュニケーション強化に貢献。

小売業本社 CAD-825 + BLEスマートロケーション

 【課題】優秀な人材を確保する事は企業にとって最重要課題です。一方社員様にとっては働き方改革やオフィス環境などは重要な企業選択肢となっております。多様化されるオフィス環境の中で即時決済型プロジェクトが増えており社内プロジェクトメンバーとの迅速なコミュニケーション手段は重要課題となってます。

【導入システム】社員様にはカード型BLEビーコン(CAD-825)を携帯して頂き社内に設置された大型モニターのタッチパネル操作でプロジェクトメンバーの所在場所を一覧できるシステム構築した。

BLEビーコン バス入場検知

公共施設(エネルギー) CAD-825 +  BLEスマートロケーション

【課題】施設への入退場は自家用車、送迎バスで事前に申告はあるものの実際に入退場した人の管理が緊急時においては必須となります。時速40㎞で走行する車に乗車した人の検知がテーマ。

【導入システム】入退場者にはカード型BLEビーコン(CAD-825)を携帯して頂きSmart Locationにて入退場検知を実施。複数個所に設置した受信機と各受信機が検知したゾーンの移動により入退場(方向性)検知が可能おなりました。

BLEビーコンを利用したドア開錠

製造業様  CAD-825 + BLEスマートロケーション

 【課題】従来利用しているICカード(FELICA)による電気錠開錠システムをICカードでなくBLEビーコンにて稼働させたい。従来のICカード機能をBLEビーコンで肩代わりさせる事でカードを一本化したい。

【導入システム】電気錠開錠システムにBLE受信機を接続しスイッチ信号にて従来の電気錠開錠システムはBLEビーコンにても制御可能。各所の電気錠(ドア式、ゲート式)を開錠権限はBLEビーコンの属性情報に追加した為、従来無かったドア別、カード別開錠権限設定も可能となった。


Value IoT クラウドサービスで検証

【 目  的 】

  1.  BLEビーコンで何が出来るか?を検証
  2.  BLEスマートソリューションの検証
  3.  データ(位置情報)収集
  4.  外部システムとの連携(Web-API
  5.  短期間仮使用目的
  6.  開発環境としてカスタマイズ内容の確認

※ オンプレミス導入のケースでも上記作業は実施します。