位置測位システムには屋外用と屋内用があり、屋外用GPSは複数の人工衛星を利用して緯度・経度の絶対座標を測位します。車や人のナビゲーションシステム、ドライブレコーダーに組み込まれ、その高い精度で広く活用されています。一方、屋内測位は多様な技術があり、ニーズに応じて選べます。日本では2005年頃、Wi-FiやUWB技術を基盤とした実証実験が盛んでしたが、高額な導入コストが課題となり一時的に注目が薄れました。しかし2013年にAppleのiBeacon、2015年にGoogleのEddystoneが登場し、スマートフォンとBluetooth Low Energyビーコンを使った近接通信規格として市場に導入されました。これらは販促ツールや屋内ナビゲーションのほか、業務の可視化、プロセス改善、オフィスの多様化対策、工場の安全管理など企業内の業務の見える化対策おし導入されています。弊社VT社はBluetooth Low Energyビーコンを活用したソリューション「BLEスマートロケーション」を2019年にVersion1としてリリースし、現在はVersion3を提供中です。高精度な測位システムには及びませんが、低コストで簡単に運用でき、オンプレミス導入や個別要件にも対応可能なクラウドサービス「Value-IoTクラウドサービス」をぜひお試しください。
※ 上表の内容は弊社独自の観点で記述しておりますのでご注意下さる様お願い漪あします。
位置精度に関しては弊社BLEスマートロケーションの場合相対座標軸を測位しておりませんので比較としては不可としました。
注:QUUPPAはフィンランドのquuppa Qy社が提供する高精度位置情報システムです。
注:UWBはUltra Wide Bandの略称です。
位置情報には高精度な位置測位手法を用いるものもあれば、弊社のようにゾーン検知を基本とするソリューションもあります。
お客様の要件次第では、高精度のソリューションが適している場合もあれば、「大体の所在場所」で十分な場合もございます。また、高精度を保つためには、専門知識や経験豊富なエンジニアによるサポートが必要になることもあります。
一方、弊社の「ゾーン判定」をベースにしたSmart Locationシステムでは、全ての設定をお客様自身で行っていただけるため、導入後は数年間サポートが不要な場合が多い訳です。
それぞれの手法には長所と短所がありますので、ご確認ください。
弊社の位置ソリューションは、下部の「VT IoTクラウドサービス」でお試しいただけます。
UWBやBLE5.1の様な高精度位置測位システムでは対象空間(2次元、3次元)にある対象物の位置情報として相対座標軸(x/y/(z)情報を求めます。
BLEスマートロケーションでは対象ロケーションを予めロケーション>エリア>ゾーンで登録しますので検知する情報はゾーン判定情報(ゾーン1-1)となります。
位置管理情報要素
お客様のご要件にマッチした位置精度
位置測位とは異なる”ゾーン検知”をベースにした容易で運用が楽な位置情報システムを提供します。
低コストで容易な運用
BLEスマートロケーションの位置管理階層は「ロケーション>エリア>ゾーン>近接ポイント」という構造です。例えば、工場に2棟の製造所がある場合、それぞれをロケーション1とロケーション2に分け、さらに管理しやすいようエリアに細分化します。そのエリア内でも管理目的に応じてゾーンに分けて位置管理を行います。工場内の人や物(資産)の所在確認や追跡に活用するため、このロケーション管理(ロケーション>エリア>ゾーン>入退出)はシステム構築において重要なポイントです。弊社の位置判定はこの中のゾーン検知を基本としています。他の多くの位置測位システムが工場棟内の空間を2次元または3次元で相対座標軸を用いるのとは異なり、弊社の位置管理では事前に人や物の所在場所や通過場所を取り決める必要があるため、最初の図面管理が重要です。ただし、高精度の位置測位手法とは異なり、ゾーン判定設定やゲートウェイ設置場所などは熟練技術者でなくてもお客様自身で設定や変更が可能なので、どうぞご安心ください。
受信強度が一番強い受信機が設定されたゾーンと判定。
ゾーン検知(2)
ビーコン受信強度が、より強い上位のレシーバーの組合せにより位置(エリア/ ゾーン)に判定されます。
位置判定(1)に追加される機能。あらかじめ設定された電波受信強度(距離)閾値により近接・通過検知判定を行います。