位置検知の方法としては、基本はどちらも同じ手法です。
BLE専用レシーバーで各ロケーションのゾーンを設定して、移動するBLEビーコンを受信して判定するのか、各ロケーションに固定したBLEビーコンの電波を、業務用スマホで受信して判定するのかの違いです。
位置判定対象(ひと・もの・車両等)にビーコンを取り付け(携帯し)各ロケーションに設置されたBLE専用レシーバー(ゲートウェイ)がビーコンから発信される情報を受信し位置判定をする。
位置判定対象(人)が携帯するハンディターミナルが各ロケーションに設置されたBLEビーコンが発信する情報を受信し位置判定をする。
BLEビーコン
ビーコンID(ロケーション識別情報)とタイムスタンプ情報をアドバタイズします。
ハンディターミナル(レシーバー)
ビーコンから情報を受信し予め設定された「送信間隔」でサーバーに送信する。
モバイルロケーション
レシーバーから受信した情報を精査(整合性チェック)しロギング情報として格納します。
格納されたロギングデータを加工しレポーティング処理を実施します。
項目 | 設定内容(デフォルト) |
---|---|
UUID | UUID値 |
送信先 |
サーバ URL |
送信タイプ | 平均値/最高値/裁定値 |
送信間隔値 |
3秒/10秒/30秒/60秒 |
RSSI閾値 | 最低RSSi値 |
項 目 | スマートロケーション | モバイルロケーション |
---|---|---|
レシーバー | BLE専用レシーバー(ゲートウェイ) |
業務用スマホ(Android OS) |
レシーバーの運用タイプ | 各ロケーションに必要数を固定設置 | 業務用スマホ/スマートデバイスにGateWayアプリを常駐。バックグランドで常時稼働。 |
BLEビーコンの運用方法 | ひとが携帯/ものに貼付 | 各ロケーション(エリア/ゾーン)に必要数を固定設置 |
位置検知の方法 |
エリア/ゾーン/近接・通過検知 |
同左 |
検知対象 |
ひと・もの(機器や車両)BLEビーコンを取り付けられる状態であれば検知が可能。 |
基本的にはスマートデバイスを携帯する人が対象となります。 |
長所 |
BLE専用レシーバーを採用しているのでBLE受信精度(スキャンレート)は高い。 レシーバーは外部電源から供給される為、停電時以外は給電の必要はない。
|
ロケーション設置用のビーコンの価格が専用レシーバーと比較して安価であり電源・ネットワーク工事が不要。ゾーン検知を細かくしたり、増設する事が容易。設置場所も工作機、棚面など目的に合わせて設置が容易である。
|
短所 |
電源やネットワーク工事にコストが掛かる・一度設置すると場所移動が難しい。
|
ビーコンを絶えず受信するためスマホの充電が定期的に必要・業務用スマートデバイスを推奨(2日間程度) 業務用スマホによりBLEスキャンレートにバラつきがある為検証が必要。 |
スマートロケーション
モバイルロケーション
AIDS(自動認識システム)のグローバル・リーディング企業のZebra Technology 社が提供する産業用タッチコンピュータ(TC)シリーズ。
中小企業から大企業までコストパフォーマンスを重視した製品ラインナップ。
対応機種
TC-20(Android 7.0)
TC-21/26(Android10)
その他
日本市場で圧倒的なシェアを誇るキーエンスが待ちに待ったAndroid搭載ハンディターミナルBT-A500.
卓越したスキャン機能とAndroid搭載でハンディターミナルの利用分野を拡大する。
対応機種
BT-A500(Android10)
IP67対応加速度センサー付きマルチアドバタイズBLEビーコン。
大容量バッテリータイプのマルチアドバタイズBLEビーコン。
マルチアドバタイズBLEビーコン。